小説一覧カテゴリー: ラブコメ

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第2話 ふくいいんちょと付き合い始めた?

 12月に入ってからというもの、学校はひと先早いクリスマスの話で持ち切りだ。 「どこ行こっか?」 「わたし当日ムリ」 「……は? 裏切りか?」  幸福と裏切り。  クリスマスってそういう日だっけ? そういう日だったか。 ・・・

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第2話

「そうなんですけど、そうではなくてですね……!」  あたふたと両手をあっちこっちに伸ばして慌てる女子生徒――卯木七尾うつぎななおさんは自己紹介を交えつつ、事情を説明してくれる。 「高木さんという男の子がいるのですが、1年・・・

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第1話

「で」 「で?」  俺は古びた木製の椅子を抱くように座りながら、図書室のような静謐が満たす放課後の分室で声を上げた。それに応えたのは、今日も変わらず窓際の本棚の上に座る室長・水無月瑠香で、顔も向けずに声だけで返してきた。・・・

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第1話 恋人の好みの味を口移しで知る

 灰野と恋人になった。  でも、だからといって特別なにかが変わるわけじゃない。 「律、ココアー」 「へいへい」  白い紙片で呼び出されて、怠惰な灰野彼女がこっちも見ずに要求してくる。付き合ったのに変わらない態度に安心すれ・・・

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第7話

 週が明けた月曜日。  5月の中旬を過ぎたが、空は相変わらずの曇り模様だ。我が校には寮制度がある。寮は学園の敷地内にあって、校舎からはそれなりに遠いが、それでも歩いて数分でよっぽど寝坊しなければ遅刻だってしない。  どれ・・・

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第6話

 雪解けしたような、暖かい微笑みに頬をかく。  口こそ悪いが素材は最高級。こんな美少女に歓迎されれば、俺だって気もよくなる。だからといって、それだけで自分の意見を翻すほど流されやすくもない。 「あー……悪いけど、今日は見・・・

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第6話 付き合おっか?

 雀の声だろうか。  鳴き声が聞こえてきて、瞼を開く。乗り物酔いや観光疲れが嘘のようにスッキリしていて、体が軽い。……気がしていただけで、起き上がれないくらいには重かった。 「物理的に」 「すやー」  人の上に乗っかって・・・

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第5話 金木犀の香りがしたら、私のことを思い出して

 ベッドは2個ある。  ふたり部屋なのだから当たり前で、片方が空くことは普通ない。 「……あなたのベッドはお隣ですよ」 「抱き枕が喋った」 「人権」  平然と潜り込んでくるな。 「俺んちならギリまだわかる。ベッドひとつし・・・

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