小説一覧カテゴリー: ラブコメ

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第3話 side.ユーリアナ ひよったその理由

 己の不甲斐なさに泣くということが、私の人生で起こるとは思わなかった。  膝の中は暗闇で、いまばかりはこの暗さが心を落ち着ける。 「……返事を聞くのが」  こんなにも怖いとは思わなかった。  告白の返事を保留にした理由に・・・

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第2話 自覚のなかった彼女への好意

 嫉妬という自覚はなかった。  息苦しくなって、胸の中に重さを感じた。  体調が悪いだけだろうと思い、でも実際には違って。  その認識のズレが俺に感情を優先させるところだった。 「……王子に嫉妬って、不敬すぎる」  ユー・・・

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第1話 告白の返事は

 静謐が部屋に満ちていた。  暖炉の木が燃える音だけが、パチリパチリと弾けている。 「告白の返事は……いらない?」 「そうだね」  カップから手を放して、ユーリは膝の上で手を重ねる。 「え、いらないとかある?」  なら、・・・

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第3話 雪の中で窺う高位貴族との接し方

 体の芯から震えるというのは、こういうことかもしれない。  作ったかまくらの中でガタガタブルブル。かじかむ手は感覚がなく、アルコール依存のようにただ手が小刻みに震えていた。 「寒いのかい?」 「……むしろ、なんで寒くない・・・

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第2話 公爵令嬢は喜び猫と駆け回る

 雪を好きか嫌いかで答えたら、いまは嫌いという。  子どものときは雪が降ってきただけで喜んだものだし、積もれば妹や歳の近い子たちと一緒になって雪玉を投げ合い、ソリ遊びをして遊んだものだ。  よくわからない彫像を作って、な・・・

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第1話 公爵令嬢、幼子になる

「はーん? なるほどなるほど?」  背筋を伝う汗を意識しつつ、ざっくり状況を説明するとユーリは楽しそうに口の端はを吊り上げた。その視線は俺からオプシディアンに移る。  途端、怯えるように彼女の肩が跳ねた。  それを面白が・・・

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第3話 第二王子の好きな人

「知り合いか?」 「そういうわけでも……ないような、あるような」  まぁ、知っている。  というか、そこまで複雑な関係でもないので、リオネル殿下に端的に答える。 「クラスメイトですよ」 「……ただの?」 「ただのクラスメ・・・

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第2話 猫に群がられる令嬢

 寒空の下、わけもわからないまま追い出されてしまった。  しゃり、と足の裏で雪が潰れる。  手を広げれば手のひらに雪の粒が乗っては溶けていく。 「外套着ててよかった」  と、自分を慰めるのが精一杯だった。  入寮して以来・・・

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