小説一覧カテゴリー: ラブコメ

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第1話 後輩の田舎でも彼女と思われる

「着いた……のか?」  駅員すらいない寂れた駅の前で、色のくすんだボストンバッグを地面に下ろす。中学校の修学旅行以来使っておらず、消臭剤を使っても取れなかった、しまい込んだときの匂いがまだ残っている。  小さな待合室のよ・・・

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第3話 デートの行き先は決めてなかった

「デート」  あれだけ俺が躊躇ためらった単語を雫後輩はこともなげに言ってしまう。  いいけど、いいけどさ。  ため息のような『はぁ?』に続いたのが『デート』という単語。誘った側の俺はどうすればいいのか。待つのか? 待ちの・・・

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第2話 デートに誘う勇気は取っておいた

 「お疲れ様でしたー」  挨拶をして店を出ると、雨の残りが漂っているように湿った空気が頬に触れた。見上げた夜空は真っ暗で、重たい雲が一面に広がっていた。  帰り道を照らす月も星もなく、駅へ向かう人たちとは反対方向に1人帰・・・

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第1話 様子がおかしな後輩

 雫後輩の様子が変だ。  それが確信に至ったのは週明けの月曜日のことだった。  玄関の傘立てから適当にビニール傘を取る。  そのまま外に出るとちょうど雫後輩も登校するところで、隣室の玄関から離れていくところだった。背を向・・・

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第3話 正しい先輩と後輩の関係性

 今日の天気は昨日に引き続き曇天だったが、俺の心は晴れやかだった。  これまで感じていた雫後輩の距離感の近さがおばあちゃんに似ていると発覚したからだ。  ……いや、1から10までそれが理由? なんて簡単なことだとは思って・・・

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第2話 side.雨下雫 もう異性としてしか見れない

 知らない男女の写真が並んで、鼻をつく線香の香り。白い花がやけに目を焼く。  ただ、なによりも覚えているのは、わたしの手を強く握って、歯が折れそうなほど食いしばっていたおばあちゃんの顔だった。  当時、わたしは幼稚園の年・・・

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第1話 これからは親戚の子どもみたいに接しよう

 5月だというのに今日は朝から暑く、陽を隠すように雲の傘が広がっているせいか空気がしっとりしている。  肌に張り付いたぬるい空気を感じながら、見知らぬ教員が中間テスト開始の合図を告げた。  カンニング対策に机の中だけでな・・・

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